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サイン設計

OKAZAKI Micro Hotel ANGLE

Okazaki Micro Hotel ANGLE アートディレクション(2020)
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愛知県岡崎市にかつてお店を構えていたカメラ屋をリノベーションして生まれた、全6部屋の小さな宿「ANGLE(アングル)」。2020年春にオープンした当宿のアートディレクション(ロゴ、店内サイン、看板、パンフレット、Webサイト等)と宿のコンセプト企画を担当した。

ANGLEは『ぼくらのアングルをきっかけに、岡崎のまちを捉えるマイクロホテル』を価値のひとつとして掲げている。これを形にするためのアプローチを考案。

1:ロゴマーク
ANGLEのロゴは、写真を撮る際に用いられる言葉「ローアングル」と「ハイアングル」の立体的表現を掛け合わせて制作。さらに、宿を利用する人々の目的と重ね合わせることで、街の中で機能する当宿の役割を明確にした。

2:写真について
当ビルは愛知県岡崎市にかつてお店を構えていたカメラ屋「泉崖堂(センガイドウ)」をリノベーションして生まれた。建物が重ねた時間と、この場所で現像された写真たちの時間を蔑ろにしないために、ANGLEでは写真家に滞在してもらい、宿はじめ岡崎の街(あるいはそれ以外)を撮影してもらう企画を不定期に実施することにした。
写真家に撮影を依頼することで、ここで積み重なったモノの関係性をひとつの物語として描き出してもらい、まだ見ぬ視点で岡崎を見直す機会を作ることを目指す。
オープンに辺りはじめに依頼したのは、写真家の小財美香子さん。
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2019年11月。制作と同時進行する形で最寄駅の東岡崎へ向かった。名古屋駅から東海道本線に乗って30分ほどで着く。オーナーとなる飯田さんとスタッフの山崎さんに、1泊2日で丁寧に岡崎の街を案内していただく。リサーチやサーベイといった畏まった言葉よりも、散歩に近かった。

「100年続くような企業がいくつもあれば、最近では近い世代も面白いお店を出していて」と紹介されたように、長居したくなるようなカフェやカルチャーに囲まれたコンビニがあれば、その隣には常に平常運転の中華料理屋、洋食屋、喫茶店なんかもあって、2日間あっても回りきれないくらい濃密な時間だった。

ただ、多種多様な要素を繋いでくれるのは小休憩のためにはさんだ喫茶店や、すぐに腰をおろせる籠田公園やベンチのおかげでもあって、1日を締めくくる寝床もそのひとつだと感じた。ひと息つける要素はあるだけ嬉しい。

駅前にはビジネスホテルもあったが、まちの素顔にすこしでも触れるのなら近しい視点を持った人たちが集まる場所にいたい時もあるはず。泊まる目的はそれぞれだが、宿泊者や1階のバー利用者が何かしらの形でつながれば嬉しい。
ただ泊まるための機能で終わるのではなく、泊まることで新たな機能を生み出すような場所に育っていくために、今後もさまざまな企画で協力していく。

Client
OKAZAKI Micro Hotel ANGLE
Photo
村山写真事務所、小財美香子
Renovation
studio36
Web Developed
宮沢喬、清水柊子(VISUAL AND ECHO JAPAN)

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