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syn magazine

「syn magazine」アートディレクション・ロゴデザイン(2022)
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龍谷大学政策学部同窓会チームが出版する雑誌「syn magazine」は、ひとつの普遍的なテーマをさだめ、その問いだけを1年間ひたすら問い続けるプロセスを記録するインタビュー雑誌です。創刊号のテーマは「よい話し合いとはなにか」。その問いに対して言語学、コミュニティデザイン、地域行政、組織開発、建築、地域商社、イノベーション等…の領域で活躍する方々との話し合いがそれぞれ数千字のインタビューとして収録されています。各記事が独立しながらも、大きな括りとしては話し合いの「位置付け」と「無限と限界」に分かれていて、くくりで仕様を変えています。
あわせて、イラストレーターも切り替わります。
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扉画だけやプロフィールイラストというような部分の依頼ではなく、インタビュー相手の似顔絵や挿画など、章のまとまりでごそっと束ねてお願いしました。
抽象的なモチーフを描く作家が似顔絵を描いてみたり、鮮やかな色彩が特徴的な作家が単色に絞ってみたり、人物の辺縁にある気配を描いてもらったり。結果、テキストの意味合いに抽象度が広がった気がします。
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synの語源となっているsynlogueには「ひとつの発話を必ずしもひとりの話し手が完結させるのではなく、話し手と聞き手の二人で作っていくという考えにもとづいた話し方」という意味があるそう。そんな解釈をイラストレーションで表現したらどのようなことが可能か? という無理難題に対して、各作家の方々が見事に答えてくれました。
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振り返ると、「話し合い」って向き合うこと自体難しく、話してるのに髪を触ってる相手の手癖が気になったりして、それを観察する事に注目して話の方向性を見失って、慌ててそれらしい言葉を並べる、なんてこともあるんじゃないでしょうか。
かといって話すこと、聞くことに集中すると、「会話をする」という空気が部屋の隅まで張り詰めて、それ自体が目的化して本当に聞きたい事が遠ざかったりして。なんて事のない散歩中や帰りの車内のたわいもないやりとりに、実はヒントがあったりして、いわゆるいい話し合いは…あり得ないのかもしれません。
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本書では、明文化しにくいテーマをすこしでも読み進められるような補助線(あるいは脱線)を場面転換ごとに散りばめ、その導入は寺本愛さんに描いてもらいました。注目する視点はいくも散らかっていて、散ったそれぞれがふと合流するような、そんな印象に仕上がりました。

client
龍谷大学校友会政策学部同窓会
edit
田中友悟(龍谷大学校友会政策学部同窓会)、稲垣佳乃子 (出版社さりげなく) 、阪田晋平(Nue inc.)、浦川彰太
body format
窪田実莉
illustration
寺本 愛、中島あかね、大久保つぐみ、中島花野
photo
コムラマイ
printing
藤原印刷株式会社

omote

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